新築時には、家族数に応じて計画した間取りも、子供の成長や独立などで間仕切りの移動・撤去などのリフォームが必要になってくるケースがあります。
子供部屋としてワンルーム利用していた部屋を、子供の成長に伴い間仕切りを追加する場合は特に問題ありませんが、自立・独立で間仕切り壁を撤去・移動して部屋を拡げるような時は注意が必要です。
通常、間仕切り壁には、柱や筋交い(耐力壁)があることが多く、それらの撤去は行わないのが基本で、どうしてもと言う時は建築士に相談することが必要です。
2部屋をワンルーム化する場合に上記の柱や筋交いがある場合、それらを撤去しなくともデザイン化してアクセントとして見せることも可能ですので、やはり建築士に相談することを勧めます。
なお、新築時に将来の移動や撤去を想定して、間仕切り内部に柱や耐力壁を設けていない設計もありますので、新築当初の平面図を参考にするといいでしょう。
リフォームで部屋を分割できる前提には、分割後にも双方に窓や出入り口があることが前提になるでしょう。
勿論、無ければ新設することも可能ですが、新設の間仕切り壁以上のコストが必要になることを覚悟しなければなりません。
部屋を分割する必要性が出て来るケースには、当初は子供部屋としてワンルーム利用していたものを、成長に合わせて分割することなどですが、一方では将来に再びワンルーム化することも配慮しておかなければなりません。
そのような利用形態に合わせた収納間仕切り家具を販売している家具メーカーもありますが、選択肢として検討してみる価値はあると思います。
いずれにしても、部屋の分割リフォームでは、新築当初から分割を想定した窓や出入り口としていること、そして分割する際には再びワンルーム化する時のことも考えておくことが重要です。
リフォームで部屋のドア交換する時には、ドアの吊元や開き方向についても一から見直してみましょう。
特に、古い住宅やマンションではトイレのドアが内開きになっている場合が多く、可能であればリフォームする際に外開きとすることを勧めます。
内開きとは室内側にドアを開くもので、トイレ内で倒れた人を助ける時には倒れた人が障害となって救助する人が入れるほどにドアを開けられなる恐れがあります。
そのため、現在のトイレのドアは外開きとするのが標準で、トイレ室内が十分に広い場合には内開きも選択肢に入ります。
古い住宅やマンションで、トイレのドアに内開きが多い理由には、床に段差を付けてトイレ用のスリッパに履き替えるなどに対応したものですが、バリアフリー化や安全対策が優先されている現在では床段差をなくし外開きとするのが標準です。
なお、個室のドアは廊下やホールを通る人に怪我をさせないことを目的として内開きとしていますが、吊元によっては非常に使いづらい場合があります。
その場合、吊元を左右いずれかに入れ替えると解決することがあり、左右のいずれが正解かは室内への出入り動線がよりスムーズになる方が正解で、シミュレーションしてみると比較的分かりやすくなります。
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