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階段のリフォームは安全が最優先

階段をリフォームする時の最優先事項は利用に際しての安全で、安全な階段の基準としては品確法に示されているバリアフリー基準が一般的です。

 

階段の安全基準の詳細は省きますが、標準的には階段の一段の高さは18cm前後で、踏み面が21cm以上となっており、1階から2階までの高さが3mであれば、300cm/18cm=16.7段で、実際には17段が必要になります。

 

これを満足させるためには、既存の階段スペースでは納まりきらないことが多く、最下段部分が玄関ホールなどにはみ出る場合もあります。

 

その場合、はみ出た部分をアールのついた踏み板にする、あるいは意匠性のある手摺子などの採用でデザイン化を図れば、却っておしゃれな階段にすることも可能になります。

 

また、階段下を引出し式や扉式などで収納に利用するケースもありますが、これらは基本的に現場に合わせた大工さんによる造作工事で割高なものですが、収納スペースが少ない場合はお勧めです。

 

リフォームで螺旋階段とする時の費用と注意点

標準的な住宅階段では、折り返し階段や直階段が多いと思いますが、間取り変更などのリフォームの際に螺旋階段に変更し、上下階の移動をそれだけに頼ることには疑問を感じます。

 

螺旋階段はデザイン性優れていますが、比較的費用の掛かるもので、扇形の踏み板は中心部になるほど狭くなることから、荷物を持っての利用が不便で主階段には向いていないと思います。

 

勿論、大型の螺旋階段であれば安全面や利便性でも問題のないものとすることは出来ますが、必要な水平面積が上に挙げた折り返し階段よりも必要になる上に費用も百万円単位になります。

 

ですから、標準的な住宅での螺旋階段の利用は、リビングなどに設ける意匠的なもので、他のメインとなる通常タイプの階段とのループ動線とすることを勧めます。

 

また、リフォームでロフトを作る場合の昇降用としては、螺旋階段は十分な役割を果たし、部屋のイメージ作りにも効果の大きいものだと思います。

 

リフォームで廊下の活用を考える

住空間の構成要素が広さと機能を最優先とされていた頃の古い設計の住宅では、廊下は味気ない通路機能だけのものでしたが、リフォームする時には廊下を住空間として見直してみることを勧めます。

 

例えば、味気ない廊下の壁面にニッチ棚(飾り棚))を設け、棚上部に小さな照明をつけ常夜灯とすれば、安全灯になるだけではなく味わいのある廊下となります。

 

また、2階の廊下なら階段ホールとも合わせて、手すり壁厚を利用した文庫棚を作り、小さなイスあるいはクッションを用意するだけで、文庫コーナーとして楽しむこともできます。

 

このように共用空間である廊下は、居住者の趣向表現の場所として、あるいは家族の生活バリエーションを多彩にし、さらには家族の気配を感じることのできる空間とすることもできるため、折角のリフォームでは色々と工夫してみることを勧めます。

 

リフォームで外階段を設置する時に検討すること

リフォームで二世帯同居や二世帯住宅とする場合、1階と2階をそれぞれ世帯の主住居とするケースが多いと思いますが、各世帯の生活スタイルによっては、外階段を新設し上階世帯への別途出入り口を考えることも必要だと思います。

 

その場合、外階段は敢えて本格的な玄関とする必要はなく、最低限の機能と安全性を重視したものでいいでしょう。

 

外階段の種類では、利便性とコストの安さから、直タイプ、折り返しタイプが一般的で、おしゃれなものとしては螺旋タイプがあります。

 

最もコストが抑えられる直タイプは、転倒時の安全性に問題があるため、これを採用する時には勾配や踏面・蹴上を安全な寸法にすると共に、踊り場を十分に確保するようにしましょう。

 

外階段に螺旋タイプを採用すると比較的コストは掛かりますが、安全性の向上とデザイン化して外観のイメージを上げることもできます。

 

なお、折り返しタイプは、直タイプと螺旋タイプの中間的なもので、選択としては無難なものだと思います。

 

いずれにしても、世代が離れた世帯同居では、生活スタイルだけでなくリズムも異なることが多く、それらから起こるトラブルを回避するためにも外階段の設置は検討してみる価値があると思います。

 

リフォームでエレベーターを設置する意味

3階建て住宅のリフォームでホームエレベーターを設置するのは、比較的納得しやすいものですが、2階建て住宅に設置する場合は少し疑問が出るかもしれません。

 

リビング・ダイニングに多くの面積を配分する現在の生活スタイルでは、必然的に寝室などの個室は全て2階部分にレイアウトしているケースが多く、高齢化が進んでいる現在では、ホームエレベーターの活用も検討してみる意味があると思います。

 

居住者の高齢化によって、階下への移動に肉体的負担や転落の危険が増え、これらを解決するためには1階部分に増改築で高齢者用の寝室を造る、あるいはホームエレベーターを設置するかのいずれかが必要になります。

 

ホームエレベーター設置に必要な面積は、タタミ1帖(2人乗り)〜2帖弱(3人乗り)ですから、改築による間取り変更は最小限に抑えられますが、1階に寝室を追加する場合には、増築あるいはダイニング・リビングの大幅な縮小が伴います。

 

なお、ホームエレベーターの設置に要する費用は改築を含めて、300万円〜400万円で可能ですから、寝室の追加による増改築費用と遜色ないかもしれません。

 

ただし、ホームエレベーターには、ランニングコストやメンテナンス・法定点検などの費用も必要なため、事前にそれらを確認しておくことを勧めます。

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