リフォームの料金には、撤去・処分、下地修復・仕上げの各工事費用が含まれますが、同じリ仕様のリフォームでも既存部分の状態によっては、大きく料金が変わることがあります。
例えば、同じユニットバスのリフォームでも、窓の有無や既存の出入り口回りの状態によって、リフォーム料金が異なります。
窓の有無は、事前調査時に判るものですが、搬入や取付けに際して既存の出入り口部分を撤去しなければ設置できない場合もあり、この場合は出入り口と周囲の壁の復旧などが発生します。
また、撤去材の搬出や資材の搬入で車両が使用できない場合には、人手による小運搬が発生しますし、敷地や道路条件によって駐車料金が必要な場合は、その費用も加わります。
あるいは、既存部分の撤去後に漏水や結露などが発生している場合では、それらの対応に別途費用が発生します。
以上のように、同じ仕様でも口コミで得た料金情報とは異なることがあり、業者がチラシなどで提示している料金は一定の条件が前提になっていることも知っておきましょう。
リフォーム費用を安いと感じるのは、完成後の満足度に比例しており、リフレッシュした新鮮さは勿論ですが、日頃から感じていた不便さが解決できた時には、特にその傾向があります。
リフォームには中心となる工事がありますが、その際に単独では工事依頼するほどではないが、できれば改善しておきたいものを合わせて行っておくと、意外と満足度が上がるものです。
具体例としては、1口コンセントを2口に変更、古いタイプの電灯スイッチをプッシュ式に変更などがあり、これらは単独で依頼すると割高になりますが、住設備機器などの電気工事に合わせて行うと割安感と利便性を実感し満足度が上がります。
また、工事費用の中でも大きな比重を占める人件費と交通費のコストパフォーマンスを上げる工夫で安いと感じることもあります。
これは、半日作業で終わる工事も1日で終わる工事も、それに必要な往復の交通費は変わらず、人件費も短時間作業の方が割高になる傾向があるためです。
居室などのクロス張替えでも、一日の作業量に満たないと思われる時は、合わせて洗面やトイレなどのクロス張替えを依頼した方が、人件費や交通費に対するm2単価のコストパフォーマンスは上がります。
ただし、作業量が一日分になるかどうかは中々難しい判断ですから、契約時に業者に相談してみるといいでしょう。
その時々の経済情勢にもよりますが、新築に見られるような業者の期末計上都合や閑散期のキャンペーンほどではないように思います。
これは、新築に比べて工事額がさほど大きくないことや工事期間が短いことが主な原因と思われ、大中小のリフォーム業者の過当競争の中では、毎月が値引き合戦で苦戦しているのが実情ではないでしょうか。
ですから安い時期を考えるよりも、相見積り時に希望内容を明確に伝え、迷いや変更がないこと、そして誠実な対応で好感を持たれることで、業者から見た時に理不尽な変更やクレームがないと判断されれば、値引き交渉にも真摯的に対応して貰えると思います。
そのためには、希望する完成イメージを業者にも明確にイメージしてもらえる説明が重要で、不確定要素が多いほど業者はリスクヘッジを取らざるをえず、値引きには慎重になってしまいます。
なお、時期によって値引き額を大きくして集客している業者は、見方を変えれば業績が安定しているとは言えず、メンテナンス等でユーザーリスクになることもありますので注意が必要です。
注文住宅の総合情報
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