リフォームで間取り変更する際の注意点
リフォームで間取りを変更する場合、何に注意したら良いのか、知りたいと思いませんか?
リフォームを行う前に知っておきたいことは沢山ありますが、その中でも、間取りに関しては、後々の変更は難しくなりますから、しっかりと事前に予習しておきたいところでもあります。
そんな間取りの注意点について、家具のレイヤウトや、各部屋ごとの細かいチェックポイントについても、合わせてご紹介させていただきますね。
リフォームで間取り変更する場合、部屋を分割・追加するケースよりも、壁の移設や撤去するケースの方が多いと思います。
例としては、リビングに隣接する和室とのワンルーム化、子供室のワンルーム化などがありますが、それに伴う柱や筋交いの移設や撤去を行う場合には、建築士などの住宅構造に詳しい専門家に相談することを勧めます。
一方、一般的に家具などは壁際にレイアウトされますから、ただ広い空間よりも小壁などが適度にある方がレイアウトしやすく、移設や撤去出来ない柱や筋交いを残したまま、小壁で上手に利用することも可能だと思います。
なお、どうしても柱や筋交いの移設や撤去が必要な時には、住宅全体の安全性の検討が必要となるため、上で述べたように専門家との相談が必要で、合わせて工事に際しての仮設補強の方法や内容なども確認しておくようにしましょう。
※激安リフォームはリフォームの専門家なのか
巷で人気の「激安リフォーム」ですが、激安サービスを専門家として捉えてなのかどうか、私はちょっと迷います。。(あくまで個人的な意見です)
被害も出ているようですし、疑問点もありましたので、実態を調べてみました。
激安リフォームの実態については、『 激安リフォームは本当にお得?無金利・無担保ローンも徹底検証』で詳しく調査していますので、実際に相談を持ちかける前に注意点をおさえておきましょう!
リフォームスパンは10年〜15年と言われていますが、その間には生活スタイルの変化やそれに伴う家具や家電製品の増減とレイアウト変更が必要になる場合があります。
また、日常的に家具のレイアウト位置や家電製品用のコンセント位置などで不便さを感じていても、リフォームでは内装や仕様などに気を取られ、つい忘れてしまうことがあります。
従って、リフォームの基本計画がまとまった段階で、改めて家具や家電製品のレイアウトを見直し、日常で感じていた不便さの解決も忘れないようにしましょう。
家具や家電製品の新たなレイアウトが決まれば、コンセントの必要な場所が明確になり、移設や追加を具体的に計画することができるようになります。
その際、スマホやノートパソコンなどの充電用、あるいは掃除機を使用する時のコンセント位置なども計画しておくことも重要です。
いずれにしても、リフォームで綺麗になった室内を、延長コードや増設プラグで乱すことのないようにしましょう。
リビングの家具レイアウトを決定する要素でテレビの存在は大きく、その位置によっては知らず知らずの内に使いづらくなっている場合もあるため、リフォームに際してはテレビを含めて家具レイアウトの見直しも考えてみましょう。
十二分に広いリビングでは、家具レイアウトのパターンもいくつかが考えられ、季節ごとのレイアウト変更も可能で、それに合わせたテレビとコンセントの配置となります。
しかし、そうでない場合はリビング形状に合わせたテレビと家具のレイアウトを最適なものに見直しておく必要があり、コンセント位置だけでなく、テレビの設置方法も見直しておく必要があります。
市販されているテレビ台などでは、テレビ上部の空間が使えませんが、壁面収納ユニットや造り付けの収納とすれば、上部を飾り棚や小物収納などに利用することもできます。
その際、現在では必需品となっているwifi無線などのネット環境機器の配線取り出し口や収納も合わせて計画しておくことを勧めます。
2階の寝室や個室からの歩行音や落下音が階下で気になる時は、リフォームでカーペット利用を改めて考えてみるのも良いのではないかと思います。
かつては多かったカーペットも、ダニや汚れの問題から激減しましたが、抗菌や防汚の加工技術が向上してきている現在では、歩行音や落下音に対する対策だけでなく保温の効果もあるため、その長所が見直されてきています。
カーペット敷きには、両面テープを使って貼る方法、部屋の4隅に釘を逆さに打ったようなグリッパーを取り付けて行う方法、さらには接着材を使った方法などがありますが、可能であれば下敷きのフェルト併用のグリッパー留めがお勧めです。
フェルトの効果で歩行音や落下音に対する防音や保温の効果がよりが高く、歩いた時の感触にも高級感がある上、次回の貼替えにおいても上のカーペットだけで済む、という利点があります。
リフォームで子供部屋を計画する場合、子供の年齢によってはそれぞれに独立部屋を作るのではなく、オープンな部屋としておき、必要な年齢になってから独立部屋とする方がよい場合があります。
なお、既存の隣接する部屋をワンルーム化する場合、構造的な柱や筋交いなどが邪魔になる場合もありますが、それらの移設や撤去は行わず他の部分をオープンにすることでも同様の効果があります。
その場合、完全なワンルームにはなりませんが、一方の部屋を寝室に、そして他方を勉強や遊ぶスペースとして空間を視覚的に分割利用できますので、使い勝手もよいものだと思います。
なお、子供の成長に合わせて分割した部屋も、子供の独立や自立などで再びワンルームとして利用することもありますので、子供部屋の利用形態はフレキシブルに対応できるように、専門家と相談して計画することを勧めます。
⇒ 積水ハウスで勧められた子供部屋のリフォーム方法
洋室の仕上げに多いクロスの貼替えなどのリフレッシュ・リフォームでも相応に新鮮味を出すことは出来ますが、折角ならひと工夫でより快適な住空間にすることを考えて見ましょう。
壁の腰部分は机やベッドに隠れてしまう可能性がありますが、腰から上の部分は工夫次第で意外と効果のある使い方ができます。
例えば、壁厚を利用した文庫棚やおしゃれなブラケット棚、あるいはブラケット照明や天井付近に設けた間接照明、そしてダウンライトなどは、部屋のイメージを大きく変えてくれます。
なお、上記の照明器具では、できれば調光機能を設けておくと、利用の幅が拡がりますのでお勧めです。
2階の洋室では、屋根裏を利用したロフトの設置も生活が楽しくなるアイテムで、子供部屋などでも喜ばれるものだと思います。
ただし、ロフトからの転落防止や昇降ハシゴの安全性には十分に配慮した設計としておくことが必要です。
リフォームでロフトを作る時の注意点には、建築基準法上の注意点と使用上の安全性に関すること、そして断熱があります。
まず、建築基準法上の制限では、ロフトの平均天井高さは1.4m以下、昇降具は取り外し可能なもの(ハシゴ等)、直下の床面積の1/2以下、となっており、これらを満足しないと階数が増え2階建ての場合では3階建て扱いとなってしまいます。
このように、ロフトへの昇降は階段ではなくハシゴのような固定式でないものとしているため、可能な限り登り降りしやすく扱いも危険のないものとする必要があります。
また、ロフトからの転落防止の安全性にも注意が必要で、ロフトをベッド代わりにしている場合には特に注意が必要です。
最後の断熱では、ロフトは屋根直下になる場合が多く、また温かい空気が上に溜まる性格があることから、断熱と空気の還流に配慮しておかないと、夏場には厳しい環境となります。
解決策としては、天井に断熱性能の高いものを採用すること、換気扇を設けて強制換気すること、あるいはシーリングファンの利用などがあります。
⇒ ロフトのメリットとデメリット!暑さを解決する方法とは?
ルーフバルコニーのリフォーム目的は、防水性能の劣化対策、そしてそれに伴う雨漏り対策が主なものでしょう。
防水層の劣化要因には、紫外線やカビによる経年劣化のものがあり、防水層の浮きや剥離、そして防水層立上り端部のシーリング目地の剥離などの症状で現れてきます。
このような状態は雨漏りに直結しやすく、被害が大きくならない内に早急な手当が必要になります。
一方、居住者の利用形態によるものもあり、物干し台などの重量物による防水層のキズや壁際に並べたプランターなどによる通風の悪さから発生させてしまうカビがあります。
これらを防ぐためには、ルーフバルコニーの床面に紫外線保護用のデッキ類を敷く、プランター類は時折は並べ替えを行い、通気や乾燥させることが必要です。
なお、バルコニー床にデッキ類を敷く場合は、定期的にデッキ類の下側を掃除することが重要で、とくに排水口周りの掃除はこまめに行うことを勧めます。
また、防水層の上に直接敷く人口芝などは、紫外線除けにはなりますが、ゴミで目詰まりしやすく水はけを悪くしますので勧められません。
ベランダをリフォームする最大の理由には、防水層の劣化や雨漏りがあると思われますが、少しでも防水の耐久性を延ばしリフォームスパンを長くするために、防水層の保護を積極的に考えておきましょう。
ベランダの防水層が劣化する最大の要因は紫外線とカビですから、防水層を紫外線から保護する置き敷きのブロックタイプのデッキ等は効果的で、プランターや物干し台の脚などによるキズもつかなくなります。
反面、防水層表面の清掃が出来なくなりますので、定期的に取り外してゴミなどを撤去し雨水を流しやすくしておくことも重要です。
また、プランターなどをベランダや外壁の壁際に並べている場合は、壁にカビを発生させないよう、たまには移動させて通気や乾燥させることも必要です。
なお、上記の小ブロックを組合せて敷くデッキ類の他に、人口芝のように防水表面に直接敷くタイプのものも簡便なものですが、防水層表面が乾燥しにくく、カビが発生しやすくなりますので注意が必要です。
リフォームで住空間のイメージを大きく変える方法には、吹き抜けの利用があります。
注文住宅でも吹き抜けは大人気ですから、リフォーの際には、ぜひとも実現させたい間取りの一つだと私は思っています。
⇒ 吹き抜けがある注文住宅は、やっぱり間取りは広さを感じられる
吹き抜けを造る方法には、2階床の一部を撤去する方法と屋根裏を利用する方法がありますが、リフォームで居室部分の床を撤去するのは非現実的ですから、実際には屋根裏を利用したものが中心でしょう。
1階で屋根裏を利用して吹き抜けとするには下屋があることが前提で、吹き抜けとした屋根裏を勾配天井で見せるのが一般的です。
なお、屋根裏には小屋梁や小屋束がありますが、塗装やクロスなどで上手に意匠化すれば、開放感のある空間とすることができ、リビングに向いているでしょう。
2階の屋根裏を利用した吹き抜けでは、上に挙げた利用方法の他に、ロフト利用とすることも可能で、非日常的な空間としてもお勧めです。
なお、屋根裏を利用した吹き抜けやロフトで注意する点としては、屋根直下の空間利用となりますので、断熱に注意して十分な断熱性能のある材料選びと施工を依頼するようにしましょう。
リフォームで床に無垢材を使用する時の注意点
自然素材が好まれるようになって、床に無垢材が選ばれるケースも増えてきていますが、リフォームで採用する場合には、利用やメンテナンスでの注意点を事前に知っておきましょう。
無垢材のフローリングには、樹脂塗装されたもの、天然の油脂を塗ったもの、そして自然素材そのままのものがあります。
樹脂塗装されたものは、汚れやシミに強い反面、自然素材無垢の良さが減少し、見た目も複合板のようになってしまいます。
また、自然素材そのままのものでは、汚れやシミに弱く非常に神経質な取り扱いが求められますが、木の温かみや優しさを最も感じられるものです。
天然油脂を塗ったものは、上記の中間的なもので、無垢材の良さを残しつつ、汚れやシミにある程度の抵抗力をつけたもので、一般的な家庭ではお勧めです。
塗装の有無を問わず、無垢材には施工時に各板材間に適度なクリアランスを取っておかないと、湿気で継ぎ目部分が盛り上がってくる施工上の難しさもあるため、無垢材の施工に慣れた職人にお願いする必要があります。
このように、無垢材の仕上げ種類によってそれぞれに長所短所がありますが、複合板にはない高級感は別格のもので、選択価値は十分にあると思います。
※床のリフォームは、色の選択も超重要!!
床を無垢材にするなど、床のリフォームを行う上で避けて通れないのが、「色」の選択です。
床材の色の選択ポイントについては、『リフォームで床の色を変更する際の注意点は?』にて解説しています。
あわせてお読みいただければと思います。
注文住宅の総合情報
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