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リフォーム時にニッチ棚の採用でおしゃれな壁を作る

リフォームには何らかの形でクロスの貼替えが伴うものですが、折角の張替えですから少し工夫しておしゃれにイメージチェンジすることを検討してみては如何でしょうか。

 

少しの工夫のひとつに、壁の厚みを利用したニッチ棚があり、お気に入りの写真や雑小物、部屋によっては文庫棚とすることでアクセントができ、締りのある空間とすることがでます。

 

ニッチとは、隙間とか窪みとかを表す言葉で、ここで言うニッチ棚は壁の厚みを利用したものですから、奥行きは10cm足らずのものとなります。

 

このニッチ棚の有効な場所としては壁面積の比較的大きい地部分ですが、外壁には断熱材や筋交いなどが入っている場合があるため、実際には筋交いなどの耐力壁の入っていない間仕切り壁への取付けとなります。

 

最近は、モデルハウスの玄関ホールなどに時折見かけますが、一般住宅ではまだ見かけることが少ないため、リフォームの際にはニッチ棚を有効に活用されることをお勧めます。

 

リフォームに珪藻土を採用するメリット・デメリット

リフォームで内装を見直す時に、珪藻土壁を検討することもあるでしょうが、珪藻土のメリット・デメリットを知って後悔しないようにしましょう。

 

珪藻土とは、植物プランクトンの殻が沈殿して化石となったものを利用したもので、メリットとしては、調湿、脱臭、耐火などの性能があり、調湿性能に関しては漆喰よりも上だと言われています。

 

デメリットとしては、つなぎ材料としている合成樹脂などの割合によっては、砂粒のように落ちやすく、つなぎ材の比率が多いと上に挙げたメリット性能が下がる、そしてつなぎ材の割合がひび割れの有無に影響すると言う難しさがあります。

 

ただし、現在の塗り壁用の珪藻土には上の挙げたデメリットを抑えた調合済材がありますので、デメリットを気にするよりも珪藻土の自然素材の良さと風合を活かせる、腕とセンスのよい左官職人を探す方がより重要な課題かもしれません。

 

リフォームの時には断熱材のチェックを忘れずに

リフォームでは、外壁内部を見ることもあると思いますが、その際には忘れず断熱材の状態をチェックしておくようにしましょう。

 

古い住宅では、断熱材にグラスウールを使っている場合が多く、よく見かけるのはグラスウールが脱落して下の方に溜まっているケースで、このような状態では断熱効果は期待できず取替えが必要になります。

 

グラスウールが脱落する原因には、当初の取付け方法の問題もありますが、多くは雨漏りや結露によってグラスウールが水を吸収して重くなるためです。

 

外壁内の結露を防ぐためには、古い住宅では当時まだ一般的ではなかった気密シートをグラスウールの室内側に張り、冬季の室内の温かい空気が外壁内に侵入させないことが必要です。

 

雨漏りによる場合は、その原因を修理することが大前提で、外壁や上階ベランダなどのリフォームも必要になります。

 

いずれにしても、リフォーム時に断熱材を確認することが出来る場合は、折角のチャンスですから見逃さないようにしましょう。

 

断熱材のリフォームをする時に知っておきたい情報

現行の省エネ基準の断熱性能は、1999年のものが基本となっているため、それ以前の住宅ではリフォームで断熱材を取り替えることを勧めます。

 

なお、断熱材の仕様は寒い地域ほど断熱性能が求められ、北海道一部のⅠ地域から沖縄全域のⅧ地域までの8地域に分類されていますが、それらの断熱仕様は複雑なため専門家の協力を得る方がいいでしょう。

 

リフォームで断熱材を入れ替える時は、上記の分類仕様が基本になる訳ですが、この基準は国の施策であるゼロ・エネルギー住宅の断熱仕様とほぼ同じものですから、将来の展開を考えた場合は、優先するべきだと思います。

 

なお、断熱性能の向上には気密シートとの併用が一般的で、それに伴って24時間換気も必要になります。

 

これらは、冬の暖房時に温かい室内の空気が外壁内に侵入して結露することを防ぐためのもので、それによって自然換気量が少なくなるために24時間換気システムも必要になります。

 

省エネのために気密化が必要で、そのことで自然換気ができなくなるため24時間換気が必要になる・・・何かマッチポンプ的な印象もありますが、相対的には省エネに貢献しますのでやむを得ないかも知れません。

 

断熱材のリフォーム費用は全体計画に合わせて行うこと

リフォームで、断熱材を取り替えるのは意外と難しい面があり、状況に応じて断熱材の選択を行わないと十分な効果を得られないばかりか、掛けた費用が無駄になることもあります。

 

外壁の外側、あるいは内側をすっかり撤去してリフォームする場合は特に問題はありませんが、そうでなく下地等の何らかの既存部分を残した状態では、新築時ほどの正確さや確実性を望むのは難しくなります。

 

ですから、状況に応じて天井や床の一部撤去・修復も覚悟しなければならず、状況に応じて、グラスウール、発泡系などの成形材、そして吹付けタイプ、などと断熱材の選択が重要になります。

 

一概には言えませんが一般的なコスト比較では、グラスウール<成形品<吹付けタイプの順に高コストとなっていますが、いずれの選択においても十分な施工であれば断熱性能に遜色はありません。

 

なお、断熱材のリフォームは上に挙げた天井や床の一部撤去・修復の外に、その他工事の範囲が大きくなるため、全体のリフォーム計画と合わせて行うことを進めます。

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