例えば、水漏れなどで急を要する場合の修繕では仕方がありませんが、水回りのリフォームを計画する際には、水回りをまとめて検討することを勧めします。
特に、洗面・脱衣、トイレ、浴室などは、間取りにおいて1箇所に集中している場合が多く、給排水工事を行う際にも作業を効率的に行うことができます。
また、1箇所の給排水工事なら数時間で終わりますが、前後の準備や片付け、さらには交通費などは、給排水工事に一日が必要な場合と同じですから1作業当たりのコストが割高になります。
さらに、水回り設備のリフォームでもその部屋のクロスの貼替えが行われることが多く、上記同様に数時間や半日で完了してしまうクロスの貼り替え作業は割高なものとなります。
いずれにしても、リフォームはある程度の作業量がある方が単価が安くなる傾向があるため、水回りはまとめて計画的に進めることが賢いリフォームと言えます。
洗面台に使用されるものに多いのが上部の化粧ミラーまでがセットされている洗面ユニットだろうと思いますが、リフォームでイメージチェンジを図るのであれば、洗面ユニット以外の選択も検討してみては如何でしょうか。
洗面台は、設備関連メーカーや家具メーカーが、洗面所、トイレ、化粧室、などの用途別にバラエティーにあるものが用意されています。
ただし、洗面台、特に水栓や洗面ボールには流行りがあり、それを選択することに異論はありませんが、単にスタイルだけでの選択ではなく、やはり基本的な機能がしっかり備わっているものを選ぶべきです。
設置する部屋の用途に適したものを選ぶのは当然ですが、子供の年齢なども考慮して、水はねしにくい或いは掃除のしやすさも重要で、長く使用する設備で後悔しないよう選択には注意しましょう。
なお、洗面台に必要なミラーは、家具雑貨店などでお気に入りのものを選んで支給品として組合せると、オリジナリティーのある洗面所を造ることができます。
標準的な住宅では、洗面所が脱衣所を兼ねている場合が多く、冬季などには湯上がり時の湯気で室内に結露が発生することがあり、リフォームに際しては、換気対策に注意する必要があります。
また、洗面・脱衣所には洗濯・乾燥機を置いている場合や、浴室に暖房・乾燥機を設けている場合もあり、いずれの場合でも洗面所は湿気やすい環境にありカビ対策が必要になります。
一方、冬季のヒートショックを防ぐためには、脱衣所の断熱も十分に行っておく必要があり、可能であれば窓も断熱サッシにしておくと先の結露防止にも繋がります。
つまり、洗面所・脱衣所をリフォームする際には、換気と暖房という一見相反する要件をバランスさせることが重要となります。
また、入浴時には出入り口にマットを敷かれるのが一般的ですが、それでも床が濡れるのは避けられず、シミの付きやすい床材を避け、CFシートなどの水濡れに強いものを選ぶようにしましょう。
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