リフォーム会社の多くは、何らかの基盤となる事業をすでに行っており、その発展型としてリフォーム事業を部門化あるいは分社化しているのが一般的です。
また、部門化や分社化はしていませんが、工務店や建設請負業者が兼業で行っている場合があり、リフォーム実績としては少ないかも知れませんが、対応の幅が広く融通が効く良さもあります。
ハウスメーカー系のリフォーム会社は、もともとは自社のアフターメンテナンス部門として作られたものが市場の拡大に伴い分社化し、専業会社として発展してきたものです。
次が、ガスや水道の業者がリフォームにも事業拡大してしている場合で、関連して住設備メーカーがリフォーム事業を行っている場合もあり、いずれの場合もリフォームの中心が設備の場合は適していると思います。
最後に、屋根業者や塗装業者がリフォーム事業を展開している場合で、これは屋根や塗装のリフォームが多いことが背景にあると思います。
上記以外にも分類されるリフォーム業者もあるでしょうが、それぞれの背景や特色を知って、計画しているリフォームに適した会社選びをしましょう。
ヴェルデ株式会社は、埼玉県戸田市にあるリフォーム会社で、自社で大工・設備・内装を行っているため、中間マージンがなくコストを抑えることも可能だと思います。
営業地域は、埼玉を中心に東京と千葉の一部もカバーしており、創業・設立年は分かりませんが、2013年2月の施工事例があることから、まだ新興業者といえるでしょう。
ですが、大手不動産会社の指定工事とされており、技術や信頼に対する問題はないように思います。
上記からも判るように、大手企業が行うリフォームも実質的には、下請け業者が行っており、さらには職種ごとに孫請けに出している場合があり、そたびに中間マージンが発生してしまいます。
ですから、ヴェルデのように自社で直接施工できるリフォーム業者が近くにあれば、中間マージンがなくなる分、コストを安くすることができると思います。
ヴェナートとは、YKKAPの玄関ドアで、デザイン、ディテール、そして質感にもこだわったもので、ロートアイアン(錬鉄)を使ったレトロ調なものからモダンなものまで用意されています。
YKKAPにはリフォーム用のドアリモと言う商品もありますが、外壁の一部補修を前提にすれば、ヴェナートを採用することも可能です。
ヴェナートには新世代ドアキーシステムのスマートコントロールキー機能が搭載されており、デザインと高い防犯性や利便性を両立させています。
スマートコントロールキーとは、リモコンやカード、そしてスマホなどで鍵の開け閉めをするもので、表から鍵穴が見えないこのシステムは、これからの主流になるように思います。
なお、ヴェナートをさらにシンプルにシャープに進化させたものにヴェナートSがあり、断熱性能レベルとしては、ヴェナートに3段階、ヴェナートSには2段階のものが用意されており、省エネ基準で分類された地域に合わせた選択とすることができます。
無印では、MUJI INFILL 0(ムジ インフィル ゼロ)と言うマンションのリノベーション提案を展開しており特徴的です。
リフォームとはせず、あえてリノベーションとしているのは、刷新イメージを前面に押し出している戦略的なものでしょう。
冒頭のインフィルとは住宅の間仕切りや内装のことで、インフィル・ゼロとはマンションを構造躯体、サッシ、給排水管が見える状態にまで戻すことを指しています。
マンションをスケルトン(裸状態)にする訳ですから、古いマンションでは不足がちだった断熱性能や遮音・防音性能を上げることも可能となります。
また、裸状態から改めてインフィル(間仕切りや内装)を自由にプラン出来ますから、出来上がりは満足度の高いものになるとも推測できます。
なお、無印ではスケルトンからリノベーションをコンセプトとしており、一部のみのリフォームは行っていないようですから注意しましょう。
リフォームのピースでは、インターネットで住設備を購入し、合わせて取付け工事も購入(発注)できるシステムをとっており、ネット時代の隙間ビジネスと言えるでしょう。
勿論、物品だけの通販も行っていますから、DIYや資材支給で施工だけを地域の施工業者に依頼することもできるため、上手に利用すればコストを抑えたリフォームも可能だと思います。
工事見積りに際しては、現状を撮影し写真を送付して行いますので、ある程度の正確さはあると思いますが、施工方法や補修範囲、さらには写真では不明な点をどのように解決するのかは少し疑問が残ります。
また、物品発送後の返品は受け付けておらず、不良品に対する交換も配達当日中に不良の有無を確認して連絡すると言う、非常にタイトなもので注意が必要です。
支払いは、物品、工事費ともに前払いで、銀行振り込みと代金引換が利用できます。
以上を考慮した場合、ピースのような通販リフォームの利用は、便器交換などのようにかなり範囲が限定されたリフォームではないかと思います。
ただし、実績が増え見積りや施工に対する信頼性が確立されてくれば、増えていく可能性はあると思います。
リフォームデポは、リフォーム業者のネットワークで、地域密着、基本工事費の定額化、材工分離の価格明示などを特長としています。
地域の業者が、知名度や商流あるいは企画力や広告活動などで非力な場合、そのような非力な部分を本部で補いサポートしていくシステムにフランチャイズビジネスがあります。
デポもフランチャイズのひとつで、加盟店は先に挙げた非力な部分を補えますが、利用者側にとっては、どのようなメリットがあるのでしょうか。
近隣のリフォーム業者が小規模であった場合でも、その業者がフランチャイズ加盟店で、背後のフランチャイズ本部がしっかりしていれば、地域密着型のリフォーム業者としてある程度の安心感は得られます。
一方、商品価格はフランチャイズ本部の商流で大量仕入れで安くなると言う基本原理はありますが、流通が発達しネット情報が氾濫している現在では、驚くような価格差はないと思います。
以上から、近隣の業者がリフォームデポのようなフランチャイズ加盟店であれば、業者の規模を不安視するのではなく、本来の提案力や見積り内容で判断するべきでしょう。
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