リフォームで床の色を変更する際の注意点は?
かつては、床フロアにその高級感からダーク系のフロア材が多用された時期がありましたが、近年では逆に明るい色合いが好まれるようになっています。
このように、古い住宅のダーク系フロアをリフォームで明るい色合いに変更する場合には、巾木なども同系に合わせる必要があります。
床は占める面積が大きいことから、床の色合いが出入り口建具や枠、さらにはサッシ額縁にまで反映させてコーディネートしていることが多く、極端な色変更をした場合には先に挙げた巾木だけでなく、リフォームの範囲が広がることに注意しましょう。
全面的なリフォームの時は別として、上のように床の色をダーク系から明るい色合いに変えたいが、リフォームの範囲を抑えたい場合には、既存の建具類との中間色とし、変更は床と巾木程度にしておくべきでしょう。
なお、床の重ね張り用として天然木を薄く貼ったものや木目をプリントした非常に厚みの薄い(1.5mm)ものがありますので、リフォーム範囲を拡げない工夫としてはお勧めです。
ホームセンターが増え、ほとんどの建材や道具を手に入れられるようになり、広範囲に渡ってdiy出来るようになりましたが、床のリフォームをする時には幾つかの注意点があります。
まず、既存の床を撤去して張り替える場合には、既存フロア材と同じの厚みのものを選ぶのが基本で、厚みの異なるものを選んだ場合は、巾木の下に隙間ができたり、巾木の貼替えが必要になります。
また、張り替えではなく既存の床に重ね張りする時には、出入り口などの建具下部の隙間に注意が必要で、不用意な重ね張りで建具と床が擦れないように注意しましょう。
重ね張り用のフロア材としては、化粧シートに木目をプリントした1.5mm厚のものから、表面に天然木を貼り付けた6mm厚程度のものがあります。
お勧めは、天然木を貼り付けたものですが、先に述べたように建具下の隙間に余裕があることが前提で、巾木については高さが少し低く見えますが許容範囲だと思います。
上記以外では、既存カーペットの上に敷き詰めるタイプののものもあり、非常に簡便なものですが、家具を置いた時に沈み込むため、あまり勧められません。
リフォームで居室の床をタイルにする時には、下地の強度や騒音、そして断熱に注意が必要です。
木造の標準的な床は、下地板(9mmあるいは12mm)の上にフロア材が貼られていますが、リフォームでタイルに変える場合は下地板の重ね貼りなどで補強が必要になり、その上にタイルの接着貼りとなります。
そのため、下地板の高さ調整や他の床との境界部分の見切りが必要で、特に下地を強固なものにしないと、床の少しのタワミでもタイル目地、場合に寄ってはタイルそのものにひび割れが生じます。
さらに、忘れてはならないのが断熱で、タイルは木の10倍前後の熱伝導率のため、下地に十分な断熱をしていないと、暖房効率の悪い部屋となるため注意してください。
マンションなどでは、コンクリートに下地モルタルを塗りタイルを貼るのは最も簡単ですが、日常の歩行音が階下へ直接伝わり騒音トラブルにもなりますので勧められません。
従って、マンションで床にタイルを貼る場合は、コンクリート上部に断熱・吸音材を張った上にタイル下地を造ってから貼るなどの工夫が必要です。
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