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リフォームのプランはキーワードやコンセプトを明確に

リフォームが単に、修復や修繕の範囲であれば特に意識する必要はありませんが、築数十年の住宅をリフォームする際には、コンセプトやキーワードを決めておくと、リフォームの方向性や必要な内容を明確に把握することができます。

 

例えば、知人が集まる家、ペットと暮らす家、キッチンがリビングの家、・・・などのようにコンセプトをキーワードで表わしてみると、リフォームプランがより明確に具体化することができます。

 

ただし、これらの生活スタイルに関する要素は、住宅の基本性能の上に成り立っていますので、基本性能が不足している場合には、まずそれを優先することが重要です。

 

なお、寿命の長い住宅では、家族の高齢化や子供の自立などで生活スタイルの変化も予測されるため、住宅をどのように展開・変化させていくかのイメージも合わせて持っておくことを勧めます。

 

リフォームのプランニングには予算配分も重要

リフォームには当然ながら予算の限度があり、リフォーム内容が多岐に渡るプランニングの場合には特に予算配分にも注意が必要です。

 

例えば浴室のリフォームで、多機能なユニットバスを選んでも、すぐに飽きてしまうものでは失敗で、基本性能や耐久性のしっかりしたものを選んだ方が得策だったでしょう。

 

また、内装リフォームでは、壁クロスよりもフローリング床により多くの予算をを掛けるべきだと思います。

 

もともと、十数年ごとに貼替えが必要で貼替えも楽なクロスに比べ、張替えが困難な床により耐久性の高いものを選ぶ方がコスパの高い予算配分と言えるでしょう。

 

また、外壁塗装のリフォームを行う場合には、足場を利用した屋根瓦の点検やメンテナンス費用も合わせて予定しておくことを勧めます。

 

さらには、本格的なリフォームの場合には、ホームインスペクションを依頼する費用(10万円前後)も予算に組んでおきましょう。

 

本格的なリフォームにはインテリアプランナーの活用も考えよう

住宅のプランナーと言うと、1級建築士や2級建築士を思い浮かべますが、インテリアプランナーと言う専門職があり、リフォームでインテリア全般を計画する際には利用を検討してもいいのではないでしょうか。

 

1級建築士は国に、2級建築士は在住する都道府県にそれぞれ登録する公的な資格に対して、インテリアプランナーは、公益財団法人建築技術教育普及センターが主催し認定・登録しているものです。

 

インテリアプランナーの登録者数は建築士ほど多くはありませんが、学科と製図の試験があり合格率は20%〜30%と、なかなか難しい資格となっています。

 

なお、軽微な修繕や修復などでは必要ないでしょうが、少しまとまったリフォームを行う場合には、費用は掛かりますが、建築士やインテリアプランナーなどの専門技術者の知恵や経験を活用することが結果的には成功に繋がります。

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