リフォームの見積もりを見ても、そこに表示されている数値や単価、そして使用材料名など知らないため、その見積もり額をどのように評価してよいのか、検討が付かない場合が多いのではないでしょうか。
そんな時は、各項目毎にきちんと説明を受けると共に、その場で決断するのではなく、必ず他社の見積もりと比較して納得する方を選ぶと共に、契約書の有無や保証内容を確認しておくことも重要です。
リフォームでは施工途中で、当初想定していたものとは異なる既存の下地状況や劣化状況が見つかることも多く、その場合の対処方法や追加費用の有無なども確認しておくことを勧めます。
また、見積もりにはサービスがつきものですが、あまりに大きい割引は見積もり根拠が希薄であること、そしてほとんど利用することのないアフターメンテナンスがいくつも付随しているものは、割高になっている傾向があることにも注意が必要です。
決して安くないリフォーム工事ですから、出来るだけ沢山の相見積もりを取る気持ちは判りますが、10社も20社にも見積もり依頼することに意味があるとは思えません。
見積もりを依頼すると言うことは、それに対するリフォーム内容や意図を伝えること、そして見積もり内容の説明を受ける訳ですから、施主にも相応のエネルギーと時間の負担になります。
相見積もりの目的の第一は、リフォーム工事費を安く抑えることにありますが、適正な工事額を知ること、そして各社の提案を比較してリフォーム計画に活かすことも重要なことです。
このように考えて見ると、現実的には相見積もりの件数は5件前後が限度で、その中から適正な価格を見つけるのがユーザーの仕事と言えるでしょう。
なお、適正な工事額で提出された見積もりは、業者の仕事に対する姿勢の現れであり、施工内容や技術、そして保証に対してもある程度の信用・信頼が持てるもので、素人目にも大きすぎる値引きをしてくる業者は避けておきましょう。
書式フォーマットは様々ですが、リフォーム見積書の中に記載されている数量、単位、単価について述べてみます。
まず数量では、対象部分の面積や長さになりますが、この数量が業者によってかなりのバラツキがあり、素人には判断しづらい部分があります。
現在の新築では、パソコンを使って設計や作図の住宅データを作成しているため、それらを利用して積算することが可能ですが、リフォームの場合には新たにデータ入力する手間が必要なことから、手計算や経験値で算出されているのが実情でしょう。
従って、リフォームでは積算数量の適否は、バラツキのある相見積の中から適正な数値を探し出す努力が必要になります。
単価はリフォーム業者の力量が判る部分で、取扱量が多い業者では比較的安くなる傾向がありますが、材料価格と施工価格を含めた材工価格で表示される場合が多いため、数量同様に注意して比較検討する必要があります。
さらに、単価の中に既存部分の撤去・調整費用を含めている場合もあるため、明細項目欄や備考欄を確認するとともに、納得のいく説明を受けるようにしましょう。
一方、総合リフォーム業者で直接施工しない部分は下請け業者に出されますので、中間マージン分が高くなることも知っておきましょう。
以上のように、同じ見積でもそこに明示されている内容は様々で、何が適正であるかの判断はユーザーが行わなければならず、そのためには業者説明を十分に受けることが何よりも重要だと思います。
注文住宅の総合情報
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